様々な業種のお客様からお問合せを頂いている「商標登録」に関する「手続の流れ」と「経費の目安」は以下のとおりです。
ご不明の点、その他の経費(特許・意匠・著作物など)については、お気軽にお問合せください。
商標とは、文字・図形・記号・立体的形状などにより構成され、自己の商品やサービスを他人の商品等と区別し、お客様に商品の魅力等をアピールするために使用されます。
商標は手続を行い、国に登録されることで、それを国内で独占的に使用することができる商標権という知的財産になります。
商標には、登録しなくても安心して使用できるもの(何人も登録できないため)と、安全に事業を行うため、ブランド化のための定石として登録すべきものがあります。
登録までの流れは次のようになります。
①商標登録出願 ⇒ ②審査 ⇒ ③登録査定 ⇒ ④登録料納付 ⇒ ⑤商標権設定登録
(登録可能との通知)
なお、特許庁の審査(②)により、特許査定(③)ではなく、登録できない理由がある旨の拒絶理由通知が届くことがあります。この場合は、意見書や手続補正書を提出するなどして登録できるように対処します。これを一般に中間手続と言います。
※ 審査結果が通知される時間は、通常6ヶ月程度です。
早期審査の対象となる場合は、約2ヶ月で通知されていることが多いです。
経費については、国(特許庁)に納める経費、代理人(弁理士)経費の2種類があります。
詳細は下記のとおりですが、10年間の国内独占権で総額15万円弱(15,000円/年程度)からです。
まず始めに、出願時に国に納める出願料があります。
これは、「3,400円+区分の数×8,600円」で計算します。
ここで「区分」とは、商標を使用する商品やサービスの範囲です。45の区分に分類されますが、詳細についてはお問合せください。
∴ 1区分の場合は、12,000円です。
国の審査を経て登録可能となった場合、国に登録料を納めます。
これは10年分の料金であり、「区分の数×37,600円」で計算します。
商標は長く使用することで、業務上の信用が化体し価値が上がるため、⑩年分の料金納付とすることが原則ですが、使用見込等を考慮して、とりあえず5年分のみの料金を納付する分納制度もあります。
∴ 1区分の場合は、10年で37,600円(3,760円/年)です。
代理人である弁理士の経費としては、まず始めに出願手数料があります。
これには出願前の簡易な調査も含みます。
1区分の場合、60,000円(税別)となります。
1区分増える毎に10%加算とさせて頂いております。
国の審査により登録が可能となった場合には、登録手数料を頂いております。
1区分の場合、30,000円(税別)となります。
1区分増える毎に10%加算とさせて頂いております。
審査の過程で、商標登録できない旨の拒絶理由通知があった場合には、意見書や手続補正書を提出し、権利化のための中間手続をします。
内容にもよりますが、20,000円~40,000円(税別)が目安となります。
以上が概要になりますが、ご不明の点がございましたら、お気軽にお問合せください。
※ 継続的な支援のため、顧問契約も承ります。